♪霊峰富士に、朝日照りそひ・・・
今年は母校が、高校野球県予選で、まさかの準決勝にコマを進めた。
午前中に仕事で伺った家では、「こんな日だから、仮病使ってキャンセルするかと思った」「球場に行かないのぉ?」と、さんざんからかわれる。
そわそわして、仕事合間に何人か、メールを送った。なんと、一人からは『球場にいるよ。〇〇も隣にいる」と返事が返ってきた!!え~~うらやましい~~
私が在籍した3年間は、1回戦か2回戦で負けてた。あんなに応援練習でいびられたのにコレかよーと、当時は思ったものだが、妙に懐かしい。
新入生歓迎会なるものが、4月に全校で開かれる。その最後に、おもむろに応援団長が壇上にあがり、
「えー。新入生は放課後、体育館に集まるように。以上」
その一言で、2,3年生がワーッ!!と大喝采する。何なに??と、新入生はわけがわからない。
放課後、体育館に足を踏み入れた瞬間、それははじまる。
「何もたもたしとんじゃ、コラア!!」
「さっさと整列しろおオオオ!!」
地獄の応援練習のはじまり、はじまり・・・
毎日校庭の、土手状の場所に整列して、校歌、応援歌、数え歌、・・・
ずっと腕を上げて、拍子をとらなければいけないが、ひじが下がるとクラス全体で罰トレ。
歌を覚えていなくても罰トレ。
ちゃんとできないと、「謝れエ!」と怒鳴られ、「すまん!」と、大声で謝ったのも、ああ懐かしい。
日焼けして、大声で歌って、かっとばせーと怒鳴って、でもなあ、楽しかったな。
そして翌年は、大喝采するほうにまわる・・・
最後の1イニングを、カーラジオで聞いた。友人に、「ひじ下がってるぞ!」とメールを送り、ラジオの向こうの応援団に、耳を澄ませながら。
試合終了後に友人と電話で話した。同級生何人かはスタンドにいた。子供が野球部に入っている、という子もいたいう。時は流れる。
「えー、校歌歌った?」と訊くと、
「うん、まあ、くちづさんだ。やっぱ、ぐっとくるね」と言われた。うらやましい。
「いい夢みさせてもらったって、みんな言ってた」そうである。うん、もしかして甲子園って思ったもんね。ありがとう母校のみんなよ!