手紙 東野圭吾
友人Tちゃんのおすすめで。
犯罪加害者と、その家族の贖罪のものがたりです。
ミスターチルドレンの「タガタメ」という歌で
「子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
でももしも被害者に 加害者になったとき
出来ることと言えば
涙を流し 瞼を腫らし
祈るほかにないのか?」
この歌詞にであったときの衝撃を思い出しました。
兄が強盗殺人に手を染めてしまう。高校生だった弟の生活は一変し、事あるごとに将来に向けての明るい芽は、つぶされていく。
差別の中で、兄と弟とその家族にとって、罪が償われる日が訪れるのか。。。
重いテーマではあるけれど、決して自分とは遠い世界ではなく、日常のとなりにぱっくりと口を開けているような。被害者も、加害者も、差別する側も。
そんなさまざまなことを、ずっしりと考えさせられました。