茶手揉み保存会 2017初揉み
どうです、墨痕りんりとうるわしく、盆栽もめでたいこと。
静岡市の茶手揉み保存会では、今年も初揉み行事を盛大に行いました。
新年会に先立って、ほいろ4台に分かれて お茶を揉みました。
仕上がりが近くなった段階で、大先輩から親指の位置を正されました。
「私うるさいからね。言おうかどうしようか迷ってたんだけど」と言われたのですが、
基本の型は型。必ず意図があるし、基本がなければ応用もない。
親指をそろえることで、たしかにお茶に力みが伝わらず、素直にそろいやすくなる感覚を得ました。
また別の先輩に、葉ぞろえの一手について助言を乞うと、
言葉を選んで何度も言い直しつつ、「温めるように持つ」という一言をくださいました。
なんと。ほいろで乾かしてい、早く仕上げたいと思ってしまいがちな段階での、敢えての「あたためるように」という一言!
その後、熟達者の手つきを見ると、お茶から全く手がはなれず、ほいろの和紙に吸い付くように動かされているのが 鳥肌ものでした。
そろそろ後進の会員も増えてきて、いつまでも新人ヅラもできない、一人前に揉めるようになろう、精進しようと思えた 一日でした。