朴の木に思う
庭の朴の木が、今年の葉を広げました。
枝の先が膨らんできて、ピンク色がかった上着を脱いで若葉が伸び、広がっていく姿に
毎年感嘆をおぼえます。
落葉樹は、昨年の葉はさっぱりと落として、
厳しい冬をじっと超える。
今年は今年、昨年まで身に着けていたものをリセットして
新しい姿を作っていく。
自らの生命力だけを頼りにしているようでいて
そうではなく
地温、太陽光、雨といった他力を頼りにし
またそのときの状況に、柔軟に対応しながら
置かれた場所で命を全うする。
今日は朴の木を見ながら車を出すとき、そんなイメージが思い浮かびました。
少し前のブログ記事「かみさんは見ている」を読んでの、こんなメッセージをいただきました。
「昨日から私も心がザワザワ
…でも、自分は絶対にするまいと、ひたすら思い、凛としていたいものです。」
凛という言葉から、私は朴の木を連想しました。
庭の朴の木は、ざわつかず、さあ今年もせいいっぱいに生きるぞと、
自力を信じて不要を脱ぎ、また、他力を頼りにしてよいと、
語るともなく、教えるでもなく、その姿で見せてくれています。
Sさん、ともに新しい自分を生きましょう。