悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

お受験だの婚活だのについて

婚活業界が変化、かつ拡大している、というニュースに出合った。いわく「女性登録者が、男性を上回りつつある傾向も」「就活が終わったら婚活、という若い登録者も」などなど、、、

こんな記述もあった。

彼女たちはより良い条件の男性をゲットするために20代半ばから登録しているそう。男性は、年収1500万円以上で、さらに見た目も悪くない人が多くいる。話を聞くと、彼らは、恋愛は面倒臭いが、世間体的に結婚はした方がいいと思っている。そして結婚するならば身元がきちんと分かる女性がいいから、結婚相談所がてっとり早いと言う。

恋愛は面倒くさい。相談所がてっとり早い。その風潮には、うっすらと思い当たるように思う。

中学生の娘のところに、通信学習講座のDMがしょっちゅう、届く。心当たりがおありでしょう?いつも同じストーリーのマンガ。

勉強も部活も両立させたいA子ちゃんだけど、ちかごろ成績が下がり気味。なのに幼馴染のB男君は絶好調。

なぜだ!教えてあげよう、〇〇ゼミはあなたの弱点にあわせた、あなただけの問題を自動的にセレクト。効率的にてっとり早く、受験勉強を進められるよ。

ようし、A子もがんばるぞ。お母さんにお願いだ。部活はレギュラー、テストもばっちり{すごい、このあいだゼミで解いた問題だ!}最後には合格発表でうれし泣き、なぜかB男くんとのロマンスの香りもして終了。

私だって、娘のデキは気になる。でもこの、『効率的にてっとり早く』というところで引っかかってしまうのだ。

ママ友と塾も話題に上る。入塾テストを受け、今の実力と志望大学を考慮し、先方がおすすめプランを立ててくれる。この時期までにこれ、夏休み中にこれ、センター試験の後の仕上げはこの講座・・・一括して100万以上を前払いした、と聞いて卒倒しそうになった。

理想的には、勉強はどの段階でも、自分なりのスタイルをごりごりと試行錯誤していくのが本来だと思う。そうしてこそ、自分に合ったやり方が身についてくるし、その経験が、人生の後のステージで生きてくるものだと思っている。自分の経験でも、塾には通わせてもらえなくて、教科書を汚したりノートを無駄にしたりしながら、高校受験を乗り切った、それが後々の基本スタイルになっている。

でも現実との兼ね合いにも悩む。自分の話を続ければ、やはり「てっとり早く」やろうとしたし、予備校に通った経験もした。子どもたちのこれからの勉強方法には、(費用もふくめて)悩むところだ。

要はじょうずに利用する、そのバランスなんだとは思うけど。

効率的に、手っ取り早く。受験勉強なら予備校や通信講座を頼れる。資格試験ならユーキャンや、専門学校が助けてくれる。でもその延長として、いろんなことをお任せで、無駄をはぶいてしのぎたい、という風潮があるようで気になるところだ。恋愛や婚活も?社会に出てからの人間関係のもつれなんてマニュアル効かないしなあ。分かり合えるまで解決の糸口をさがして、何時間も電話したり推しはかったり・・・って、もうはやらないんですかね。