患者さんから教わる
整体という仕事を選んでよかったなあと思えることの一つは、いろいろな世代のいろいろなお立場の方と、しかも結構な親しさで接することができるということです。
先日は、90歳のお誕生日を迎えるというご婦人の、そのお誕生日祝いとして参上しました。
「おっきなリボンをつけてこようかと迷ったんですけど」と言うと、「つけてくるかと思ったのにー」と大笑いしてくださいました。
明治の親世代からの教えであったり、学生時代の逸話であったり、とても話題が豊富な方ですが
いつも一貫して『ご主人への感謝』を口にされます。しかもご本人の前で、臆面もなく。
自分は幸せ者だった。ラッキーだった。いい人と連れ添えたと思ってる。
お部屋はお孫さん、ひ孫さんの写真に加えて、お二人でのご旅行の写真でいっぱいです。
いろんなお宅にお邪魔しますが、ご夫婦の写真を飾ってある・・・しかも二枚以上・・・のお宅は、夫婦仲がいいこと間違いなしだと、これは確信をもって、感じます。
写真で並ぶのは遺影だけ、では確かにさみしいなと、このごろ思っています。
おいとましようとしたら、庭に満開の水仙をたくさん持たせてくださいました
お花もねえ、見てもらいたがっているから
ここに咲いているよりも、おうちに飾ってあげて。
そしてね、毎日きれいだねえって声をかけてあげるのよ。
あら葉っぱも大事よ、何やってるだかねえこの人は
葉っぱにも声かけてあげるのよ。
何事にも感謝して生きるのが一番大事だって、親に教えてもらったことだよ。
人生はケセラセラだよ。
ははは、90歳のバーサンの言うこと!