地域防災に参加して
12月の第一日曜日は、毎年地域防災の日。おやまの集落でも、小中学校の校庭で防災行事が行われました。防災倉庫の点検や、土嚢の積み方、緊急時の飲み水確保や怪我人の搬送訓練など・・・
そして毎年恒例ですが、中学生が講師となって、三角巾の使い方講座がありました。
畳み方からはじまって、頭や腕への巻き方、結び方などを
おじさん、おばさん相手に(「何遍やっても忘れちゃうやぁー」)、中学生が奮闘してくれます。
放課後見守りボランティア活動などで、ふだんから面識のある方も多いので、和気あいあいとした雰囲気です。うちの娘も、なじみのおじさん(おじいさん?)と憎まれ口をたたきながらやっていました。
すると、校長先生がススっと寄ってこられました。
「地域の方が中学生を名前で呼びかけてるような、こんな地域はなかなかないですよ」
たしかに私自身、9年前に移住してきた当時
こんなにも地域に見守られて育っているこどもたちがいるものかと
感心した覚えがあります。
9年前、移住翌日に参加した、氏神様の春祭りでも
わんぱく小僧が境内を走り回り、
おじいちゃんがニコニコしながら「こらあー、〇〇、おとなしくしないとハアーだぞ!」と
げんこつに息を吹きかけていたっけなあ。
そのわんぱく小僧が中学生になり、
今日はおじいちゃんたちに、捻挫の応急処置を教えている。
茶々を入れられながら。
しみじみとしていると、
校長先生は急に、こんな話をしてくれました。
「子育てってね、急におしまいになるんですよ。
子供の追っかけをしているうちが、楽しいんであってね。
うちのもバスケットやっていたから、そりゃあ忙しく送り迎えしたもんです。
それがパタッと、土日が空くんですよ。
うちのは今、一番下が、大学四年生です」
校庭の芝生はぽかぽかとあたたかく
子ども達からも、子育ての大先輩達からも、元気をもらえた朝でした。