夢の中では
ある日、Mさんが、夕べは眠れなかった・・・と体調が悪そうにしていた。妹が亡くなってから、眠りが浅いのだと。
あまり家のことを話さない方だけど、この時はぽつぽつと話してくださった。
自分は覚えていないが、亡くなったその日、「〇〇(妹さんの名前)が死んじゃったあ、、」と飛び起きたのだという。
ご主人が教えてくれたらしい。「〇〇が、きっと会いに来たんだねえ」
すうすうと気持ちよさそうに眠るMさん。
Mさんはこの頃、いろんなことを忘れてしまうようになっている。でもきっと、覚えていなくても、
夢の中では妹さんと、出会って言葉を交わしているんだろう。
ひるがえって私たちも、覚えていてもいなくても、
夢の中ではたましいの次元で、亡くなったあの人やあの方とも、
出会っているのかもしれないな、と考えた。ただ、覚えていないだけで。
しっかりとこの世を生きとおさなくちゃいけないな、とMさんに教えてもらいました。