悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

ピッチの景色  ラグビー・アイルランド戦で思うこと

9月28日、ラグビーワールドカップアイルランド戦で日本代表が勝利した。殊勲の勝利。48000人の観衆が吠えた。NHKのアナウンサーは四年前の南アフリカ戦を踏まえて「もう奇跡とは呼ばせない!」と絶叫した。

スポーツニュースでは、ここまで負傷で機会がなかった福岡堅樹選手が、後半18分に逆転のトライを決めた映像が、何度も流されている。でも個人的には、試合終了間近、自陣で相手ボールを奪ってゴールライン手前まで独走した姿が、とても印象的だった。

いまここしかない!というチャンスを捉えて、練習で鍛えた体の感覚でボールを奪い、そのままひた走る。その時の視座を想像したら、なんだか泣けてきた。後方に流れていく芝生のピッチ、迫るゴールポスト、迫る相手チーム守備の息づかい、そのとき観衆の声援は聞こえただろうか?アドレナリンで満ちた脳内に、何か映っただろう。

試合後のインタビューで彼が語っていた。この試合のために、大きなもの、たくさんのことを犠牲にしてきたと。本当にそうなんだろうなあと思う。

たったひとつの目標を胸に抱いて、他のすべてのことを犠牲にすると誓えば、たいていの望みはかなうんじゃないかと、スポーツに打ち込んでいたころの私は考えた。ただ、凡人はそう腹をくくって一つの目標に対峙することができない。他の、ほんとうに全てを捨てることができない。

私も凡人のひとりだった。

でもきっと、それができたのが彼らだったんだろうと思う。

ビクトリロード

♪この道 ずっと 行けば、最後は、笑える日が、来るのさ、ビクトリーロード♪…

今後も活躍に期待します!