食品の裏側(安部司)
「食品添加物の翻訳者」を自認する著者が、日本での添加物表記の実態、まさしく裏側を書いています。
職場の若い同僚に勧められて読みました。私が「果糖ブドウ糖液糖はそっと棚に戻す」の教えについて、おもしろおかしく紹介したら、この本ぜひ読んでください!と。
論議の的になるのも分かるなあと感じました。でも、加工食品に多用されている食品添加物、良い面も悪い面もあり、だれが被害者でだれが加害者というわけではない。もっとも重要で、著者が問題視しているのは、適切な情報公開がなくて、作る人・売る人・買う人が共通言語を持ってないところだというのは、じつに共感しました。
マウスの実験で、概ねの影響が試算されているだけであって、複合摂取する危険性はようわからん、ということも怖いなと感じました。