悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

塩のはなし

静岡新聞土曜日の夕刊に、「昨夜の煮物」というコラムがある。食べ物にまつわるちょっとした気づきが描かれていて、毎週楽しみにしている。

ちょっと前になるが、塩の話があった。友人宅で料理することになり、作りなれた蕪の即席漬けをこしらえた。いつもどおりの切り方、分量で作ったのに、妙に塩っ辛い。よく考えてみたら塩が違うのだった。塩ひとつで、別の料理になってしまうのね。とまあ、そんな内容だった。

確かに、調味料ひとつで味ががらっとかわるというのは、わかる。目をつぶってなめてみると、精製塩と本物の「お高い」塩とでは、味の深みがぜんぜんちがう。これは、味オンチを自認する私でも、わかる。うん。

大安売りの白砂糖に おもわず手が伸びるときもあるが、できれば使いたくない。少なくとも米と、基本の調味料だけは、ケチりたくないと思うのであります(できればね)。

先日料理用の塩を切らしてしまい、軟水器の還元用の精製塩を塩入れに移した。なんとなく、目玉焼きもスープも味がうすっぺらくなってしまうようで、次に買い物にいくまで落ち着かなかった。新しい塩を買ってくると、早速封を切ってぺろりとなめた。

く~っ、これだよ。(はは)