英語をしゃべるニュース
なかよしのおばあちゃんが、「困ったことがある」と相談をもちかけてきた。なになに?なんでも言って。
「NHKのニュースがな、英語をしゃべるだよ。」はっ?
「夜の、7時と9時のニュースだけな。」なんですと??(゚Д゚;)
おおかた、音声多重だの副音声だののボタンを押してしまったんだろうと予想はついたが、ばあちゃんは要らんことを言い出す。「ここんとこ(画面の右上)に、総合と出りゃーいいはずだが。出ないだよ」とか、「リモコンにさわっただかもしれんなあ。電話が鳴ってあわてただなあ」「この時間には、むかしサラメシとかいう番組をやっていただが、このごろやらないなあ」とかね。
私を助けるつもりで、かく乱するのである。
地上波がBS放送に切り替わったのか?
「ふだんの番組は、いままでと全然ちがうようになっちゃった?」などと誘導してみるが、はっきりしない。
音声多重放送の切り替えボタンを押してみても、「このボタンは操作できません」などと表示されてしまうし。
「甘利さんがな。日本語でしゃべってくれるもんで、ああこれで戻った、とおもうじゃん。
だがな、それにオッかぶさって、英語になっちゃうだよ。」
いやいや、言ってることはわかるけど・・・
ばあちゃんは、自分の言葉のおもしろさには気づいていない。
どのボタンでも切り替わらず、スッキリしない思いでいったん帰った。
家で娘に話すと、娘は爆笑。「英語しゃべるって、、、」と、ヒイヒイ笑いながら、夕飯を食べてから付き合ってくれた。
なんとか説明書を探し出して熟読。音声多重ボタンは、音声多重放送をしている番組の放送時のみ、操作可能とわかった。
「ばあちゃん、電話かかってきたとき、ちょうどニュースの時間じゃないっけ?」
ばあちゃんはしばらーく黙ったあと、「そうだかもしれのう」
翌日の夜7時過ぎ、「あ、おかげさまで戻りましたー。日本語ならな、なんとかなあ」と、うれしそうな電話がかかってきました。よかったよかった。