悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

珠玉

こんにゃくを作ってみた

ある人に、ばあちゃんとのこんにゃくの思い出を話したら、 こんにゃく芋と、雑木の灰から作った灰汁を、譲ってくれた。自分で作ってみろ、ということだと思った。 ばあちゃんとのこんにゃくづくりの事 やっと頑張ってみる気持ちになって、芋をゆで始めた。 …

無題

大事な方を失う、ということは 残された側から見ると、実に次々と奪われていくものだと、初めて知りました。 日常があるときには、その幸せを意識しないのだけれど 一緒に楽しめていた活動の数々が、だんだんと不可能になってくる。 一緒に出掛けられなくな…

小麦脱穀

遅すぎる。遅すぎるんだけど、まだ小麦が片付いていないんです。 梅雨の間、困ったなあと思いながら軒下につるしていました。穂に穂が咲く状態にならなくてよかった~ 梅雨明け数日、早く帰れた今日こそは!とビニールシートを広げたけれど 思ったよりも乾い…

朴の葉収穫 2018

刈っても刈っても、草たちは元気です(汗) いつもなら、朴葉の収穫は6月に入ってからですが 今年はころあいです。 一年分の朴葉もちの準備をするのです。 自分ちの庭のを獲った後、仲良しのばあちゃんと一緒に、山奥の集落に向かいました。 今はもう、住む人…

ハナシバを植える

昼過ぎまで家にいられた日。久しぶりにばあちゃんに電話をして、何か手伝ってほしいことはないかと聞いてみた。なんとなく気になっていた。 ばあちゃんは、ちょっと考えてから 「ヤマ(の畑)に連れて行ってもらいたいかもしれのう」と言った。 ヤマ小屋のそ…

干し柿2017

ばあちゃんが干し柿をくれた。今年は柿が「なり年」だったし、晴れが続いたからよく干せたという。 それにしても艶良く干すものだ。これは年の功だろうか? 左はビニールテープだけど、右は棕櫚(このへんは「しょろ」と言うらしい)の葉っぱを割いてヒモに…

朴葉もちづくり

「ちょうどよいところに来たな。ちっと、粉を練ってくりょう」 上新粉を練るばあちゃんは、いかにも力が入りにくそうだったので お安い御用だ、私のチカラの出番だ、と台所に入り込んだ。 が、 すぐに手に生地がへばりついて、にっちもさっちもいかなくなっ…

在来そばの花 満開です

奥藁科の大川地区では、在来そばの花があちこちで見ごろを迎えています。稲刈り前後の田んぼの風景との組み合わせは、殊に見事です。 休耕田や、茶の木を抜いた後の畑など、広い場所で作られているそばの花もきれいですが 画像は、仲良しのばあちゃんちのも…

毎年、続ける 梅干しづくり

仲良しのおばあちゃんのところへ、仕事でうかがうと、今年も梅を干してました なかなか天候が安定しなくて、今年は出したり引っ込めたりで 手がかかる。 いっぺんに全部は面倒見切れないから、お天気と相談しながら少しずつ出す。 もうこれぐらいで、たいが…

みっとろろ VS ぼっこ、うっちゃったか?

「この間、おかしなことがあっただよ」と、ばあちゃんがさっそく切り出した。 「みっとろろと、ホトトギスが、一緒に鳴いただよ」 ほおーそうか、ととりあえずあいづちを打った。 さて、これには解釈が必要だろう。 まずみっとろろとは何か?このあたりの方…

ヤマユリ咲かせよう運動2017 その2

さて、このヤマユリは突然変異なのか? つぼみがなんと50以上もついています。 よく見ると茎が平べったく、先端で2つに分かれています。「こんななのは見たことないなあ」「いや、もうちっとこすい(小さい)のなら、昔諸子沢で見たけーが」と、年寄りが話…

タケノコ掘り 2017

山菜採り、タケノコ掘り、お茶の手伝い、などなど… 山里に住み始めたころのほうが、かえって山里らしいことを楽しめていたな、と感じることがある。子どもたちが育つにつれて、どうしてもマチとのつながりが強くなってきた。 と、嘆じていたら Kばあちゃんの…

味噌仕込み 2017

いつものことながら、寒の時期には仕込み損ねてしまったけれど、なんとか春になってから仕込みました。 今年は、なんとマイ杵臼です(^^♪臼を譲っていただいたのであります。杵は自前のミニですが、大豆をつぶすには不自由ありません。 大豆5キロをコラショと…

かみさんが見てる

理不尽、と思ったが、言い返さずに頭を下げた。 それから何日かは、ふとした拍子に ぐるぐると心がざわめいた。 こんな言い方をすれば穏やかだったかも、とか あんなことを言い出せば、ぐうの音もなく一突きにできたのに、とか でも一番いやなのは、そういう…

寒のまきわり

寒の時期に入って、薪の消費が激しくなりました\(◎o◎)/!あわててまだ割っていない分を整理し始める・・・ 今回整理したのは、近所でいただいた廃材。古い住宅を「こました」(片づけた)時に、立派な柱材がたくさんありました。 再利用しようとすれば、で…

新春 大川方言談義

仲良しのKばあちゃんと、お茶を飲みながら話していた。 昨年末、珍しく医者にかかった私は、処方された鎮痛薬を、どこかの引出しに入れてしまい。見当たらなくなってしまった。 「薬を、どこかに、いっ、いっちれ」 「?」 「いっちれちゃったもんで」 ばあ…

2016 餅つき 覚書

もち米は洗ってよく水につける。一晩でも一昼夜でもよいが、大切なのはしっかりと水切りすること。 水切りが足りないと、柔らかすぎるモチになる。手水が多すぎても同様。 2升の「ふかし」(蒸し器)で約一時間程度。 蒸し布に米を入れる際には、中央をへこ…

石臼の片づけはどうするのだ

イベントで使った石臼を、小学校へお返ししようと思ったのだが、 掃除しようとして、ハタと考え込んでしまった。洗ってもいいものか?たとえば粉ふるいなど、水を通すのを嫌うものもある。 そういうときには知ってる人に聞くに限る。ばあちゃん、ばあちゃー…

めんごもちと、思い出話 覚書

前出のめんごを、もう一度塩を入れて煮なおす。柔らかくしたいから。 それを荒く搗いて、ぼたもちほどの大きさにする。 きなこをまぶして、できあがり。里芋だとねっとりするように思うが、八つ頭だから、ほくほくとよい食感である。 きれいにつぶしてしまう…

めんごの利用 1 覚書

夕方に寄ると、「一回食べるほどにもないが」といいながら、ばあちゃんが【めんご】をうでてくれた。 「ん」にアクセントをおいて、めンごォ、と発音する。八つ頭の一番小さい芋、ということである。孫芋のことかな? ひたひたより少ないぐらいの水で、塩を…

こうぼうがきを食べたのだ

今年初めて挑戦した、こうぼうきびの栽培。 そのきっかけは、これまでも何度か記事にしていますが、ばあちゃんから聞いたこんな話です。 お舅さんが体調を崩して入院し、なにも口が受け付けなくなった。 どうすればよいか。こうぼうきびを「かいた」のは、好…

干し柿2016 ちょっぴりでスタート

今年は柿が裏作のようで、いまだどこからも声がかかりません。去年はコンテナでいただいてきて、唸りながら剥いたのに。悲しいです。 しかし、草薙あたりを仕事で走っていると、あちこちに鈴なりではありませんか。土地による違いがあるのか? ときどき覗く…

カヤツリグサのお茶の味は?

ちまたでは、タイガーナッツという自然食品が大人気だそうで 先日、静岡新聞にも記事が載っていました。 カヤツリグサの、根っこにあたる部分だそうですが 大川地区では、カヤツリグサを薬草として、使ってきたようです。 健胃、婦人科、腎臓と、守備範囲は…

ばあちゃんちのこうぼう、あわを脱穀

脱穀日和だったので、ばあちゃんに教えてもらいながら、一緒にコウボウキビとアワをたたき、脱穀しました。 「今日は私が養命酒ねっ」 「おう、養命酒が叩きやすいずら」 アルミのシートの上でたたき、目の大きいざるをとおし、「み」でひぃ出して、、、そこ…

百姓の精神 2

お天気が良くなくて、なかなか雑穀の仕上げができません。 仕上がっているのはコウボウキビがわずか一合程度 アワは荒ごなしのままだし、 まだコウボウキビ・ヒエは収穫も途中だし。 ところで、二つ前の記事で、アワ・コウボウキビを脱穀したときの話ですが …

あわ・こうぼうきびの脱穀

雨の合間を縫って、アワとコウボウキビを収穫しました。とはいえ、コメのように生育がそろわず、青いものも実ったものもまちまちです。できたものだけ、穂刈りしました。 我が家には軒下というものがなく、干し場所に苦労しました。雨には当てたくないし、晴…

アワの実りの季節と、スズメの襲来

もちもろこしの向こうに、アワが実っています。 厚く撒きすぎたのに、ちゃんと穂が垂れてきました。 ところで我が家の庭のきんもくせいは、スズメのねぐらになっています。 夕方や早朝、チュンチュンとよく鳴いては、鶏小屋の餌を狙っています。ときには、小…

梅の土用干し こうするのかの図

話をしっかり聞いたつもりでも、実際に見せてもらうこと、やってみることが大事。 梅の土用干しについても、この干し方を見せてもらって「なるほど~~」と合点がいった。 いちばん左のは、「もう良いずらと思って、しまうつもりだったんだがな、 やっぱり色…

蜂の子どもを…食べる?

畑を囲うトタン板に、アシナガバチが巣をかけていました。 「ばあちゃんここに巣があるから、気をつけて」 「ほう、困ったなあ。ええと、スプレースプレー」 ゆっくりと、小屋にもどっていくばあちゃん。 私は小豆の続きを、撒き始めました。 しばらくしてふ…

土用さぶろうに梅を干す

「土用さぶろうといってな、」と、 ばあちゃんは突然、含蓄の深いことを話し始める。 「土用の始まりから3日目ぐらいは、良い天気が続くもんだ。 だが、今年はどうも安定しないなあ」 ばあちゃんの梅干しは、まず塩漬けの梅を4日5日干すところから始まる。 …