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SPAC(静岡芸術劇場)にて観劇してきました。宮城聡さん演出の新作です。
もともとは劇作家イプセンによる、女性解放を初めて戯曲として描いた作品だそうです。
名作ではあるけれども決して過去の話ではない。舞台を戦前の日本に焼き直して描かれています。
人はふだん、どうしても役割を果たすことを求められます。でもそれは、本当に自分の人生を生きていると言えるのだろうか?
舞台後のアーティストトークで宮城さんが語られていました。
「先鞭をつけると言いますが、その時にはフォロワーはいないことが多い。けれども一見あだ花のようでありながら、次の時代になって何人かが同じ門をくぐっていくということがあります。いわゆる跳ね上がりが、いつの間にかベースになるというか」
自分は本当の人生を生きていなかった。これから学ぼうと思うといいながら、ノーラはひとり、社会という荒野に勇敢に旅立ちます。彼女はこれからどう生きて行くのか。泣けてきました、でもVIA希望持ちの私は、彼女ならできる。果敢に彼女の人生を開拓していくと信じられます。チョコレートがその象徴です。
いつもどうりにこにこと見送ってくださる宮城さんに「いやー。背中押されちゃいました」と言ったら大爆笑でヨロヨロされました。あれ?そういう反応じゃなかったのかしら(汗)