悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

子どもが一瞬で変わる「言葉かけ」 - アドラー心理学×幸福学が教える - (平野あきお・前野隆司)

このコンビじゃあ読むしかないじゃん!の一冊。
アドラー心理学の知見が少ないので、入門としてへーほーふうんと読みやすく、面白くよめた。
例えばアドラーによる、子育て教育のゴールの考え方は
①自立 チャレンジし、その結果を引き受けられる
②協力 異なる他者と折り合いをつける
 
我が子二人は、既に手元を離れている。18歳で目の届かない場所へ送り出すまでに、自分がこういう視点で成し遂げられただろうか、できることを尽くせただろうかと振り返ることにもなった。
 
一つとても興味深い例えだなと感じたのは、感情的に収集がつかない状態の子どもに対して「電話を切ってしまうことと、つないだまま無言でいることは違う」という例えだ。
言葉かけ一つで、そこは変わる。家族っていう甘えがあり、被害妄想にもなりやすい。感情にジャックされやすい。自分も母親やそのほかの家族から「電話を切られて」、その記憶はにぶく残っている。
つないだまま無言で待つ、待っているよと凪いだ心でいられる、そこはずっと母親としての心構えとして持っていたい。