バナナパウンドケーキをつくった
昔むかし、とあるスポーツが目的でフランスに行ったときのこと。仲間たちの間で、ある食べ物がはやった。
仲間内では「たまごパン」と呼ばれていたそれは、正式名称はなんていうんだろう、卵:砂糖:バター:小麦粉が同割合で使われている、いわば超くどくて甘いパウンドケーキだ。たしかカトル(キャトル)ケーキとかいったと思う。体重を抑えたかった私たちにとって、魅惑のお菓子!であった。私はとても自分で買う勇気がなかった。一晩でなくなっちゃうよ。
いつも買い物のときに 横目で眺めていた。で、友人が買うと 一切れくすねたりしてね。
パウンドケーキを作ったり、食べたりして、その濃厚なバターの香りをかぐと、時折そのころのことを思い出す。
今日は、上の娘と午前中を過ごしたので、一緒にバナナパウンドケーキを焼くことにした。
娘はいつも、近所の6年生の男の子と一緒に登校する。入学前にわざわざ「お迎えに行くので、一緒に行こう」と声をかけてくれた好少年である。あいさつがしっかりできる、気持ちのよい子なので、ははのポイントが高い。ちちに「なんかさあ、恋しちゃってるよねえ」とからかわれるほどだ。
だからというわけではないが、お礼がしたかったので、二本一緒に焼くことにした。パウンドケーキってなんとなく、オーブンのすきまがもったいないような気がして、いつも2本焼くんです。
子どもには「おやつのときにね!」なんていっておいて、さっきつまみ食いしたらベリーおいしかった。さーて、散歩のついでに渡してきまーす(いそいそ)。
恋してるのかしら?(はは)