夜のランニング
このごろ新しい習い事を始めた娘たち。
ある夜 道場へ行くと、今日はランニングをするという。エッ!そんなのあったの聞いてなかった。幼稚園児はうちの子だけだったので、付き添って走ることにした。
近くのお寺さんを往復するのだという。
小学生はすっとんで行ってしまった…あっという間に引き離される娘。無理するなとさんざんいいながら走ったが、気の強いのが身上で歩こうとしない。すでに折り返して帰ってきた上級生たちが、「がんばれ~」といいながらすれ違って走っていく。
折り返し。お寺の大木の前で、先生が整理体操をしながら待っていてくれた。「がんばれがんばれ、強くなるぞ~」
娘はすでにハアハア疲れていた。そんなに長い距離を走り続けたこと事体はじめてだった。先生を見つけてうれしい!追いつけた!と思ったのに、先生はすぐに、先を走っていってしまった。
泣きたいのをがまんして娘は走り続けた。泣き始めたら足が止まるし、それじゃ帰れないのをちゃんと分かっているんだろう。それでもしばらく走ると気持ちがおちついて、「あの車さっきもあったね」「飛行機飛んでるね」などと話しながら走り続けた。
道着で走る幼稚園児と、厚着のおかあさんに、
すれ違った女性はあたたかく挨拶してくれた。
道場へついたら、先生も親たちも褒めてくれて自慢げでした。その後しっかり放心状態だったけどね。20分33秒、わが子ながら立派な記録じゃないでしょうか。