一時間走

生まれて初めて、1時間続けて走った。

20代まではスポーツマンを自認してきたが、出産いらいめっきり体力に自信がなくなった。体脂肪率の数値におどろき、腹筋一回もできないことにおどろき、走れば息が続かず・・・。整体師として自己管理するようになって、歩くようにはなったが、走れる自分は想像できなかった。

40歳の誕生日前後に、ちょっとした縁で少しずつ走るようになった。はじめて30分走れたときは嬉しかった。今年中に1時間走れるようになれたらいいな・・・というのは漠然とした目標だった。

体はいつもどおり、30分前後で不平を並べ始めたから、来たカナ～？と思ったけど。なだめつつ走り続けたら「ようがす。走るでがす」と自動操縦にスイッチが入った。スッと気がとおった感じで、気持ちよく走れた。

「できないことに挑戦していくのではなく、できる器を広げていく気持で」とその人は言った。ファイティングポーズで立ち向かうか、のんびりと肯定感を積み上げていくか。

その考え方に共感して、できることを続けていたら、ひとつハードルを越えられてうれしかったことでした。