悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

どんぐり強し!

そろそろ落葉樹の葉が落ち切って、堆肥や腐葉土をつくるには最後の季節だ。たまたまいろんなタイミングが合ったので、娘と一緒に、落ち葉集めをした。

こちらに越してきてすぐに、家の東側に花壇をつくった。でもズボラな私は、ろくに花の世話をするわけでもなくて、ほぼ放置していた。

この秋に、その場所をまかせるよと言ってみたら、このところ娘は 掘り返してみたり、庭の枯れ草を埋めてみたり、せっせと焚き火の灰を運んだりしていた。春になったら、花を育てるつもりらしい。

それに、学校でさつまいもづくりに失敗して以来、土づくりに興味をもって、家の園芸書を読んでもいた。(ええ、いい加減なのは私の方です。米ぬかをいつも買い忘れてしまう)

道のわきや、側溝にたまった落ち葉を南京袋に詰めていく。体重でギュッと押さえればどんどん入るから面白い。広葉樹も針葉樹も、いろんな種類が入った方が栄養は豊かな気がする。見上げてやっと、アカマツがそこにあったと気づいたりして。

表面の落ち葉を退けたら、下の方は砕けて、土に還りかけていた。そこに、どんぐりが貼りついて離れない。見ると、おしりの部分から長々と根を伸ばしている。そんなのが、いくつもいくつもあった。

手を動かしながら、どんぐりってすごいね!と話した。でもそこでは、どんぐりも根を張って生きていけないこと。そんな生命力から、また土ができること。木は動物とケタ違いに、たくさんの命をのこして、その中のごく少数が生き残ること。命がぐるぐるしていること。「でも人間はそこに、入ってないんだよね?」と不意に言われてドキッとした。

根気はないのでさっさと終了。何度かあつめた落ち葉は、一部を茶畑に入れ、一部を娘の花壇に入れた。あったかそうだな。落ち葉集めははかどらないけど、次につながっていく仕事なので好きです。