ゲスイ・ジャスイ
このところ、上の娘とファミレスに行く機会が何度かつづいた。
そんなある夜の会話
私からは死角になる席の二人組が、食事を終えて会計に立った。
「あの人たち、ご飯の時間短かった」
「?」
「あの、今会計してる人たち」
「ふーん。早くラブホに行きたいんじゃないの?」
二人に向かって、私がファイト!とこぶしを握ると、高校生の娘は鼻白み、テーブルの宿題に目を落としつつ言った。
「…ゲスい」
「ゲスい上等!」と、身を乗り出す私。
「人の生活を」
「?」
「人の生活を、邪推するのは良くないよ」
「邪推!そのボキャブラリーよく出たね!素晴らしい!」
「・・・かーさん、今日どしたの?」
ああ楽しいなあ。娘は大きくなったし、夜遅くに本読んでくつろげるしね。上機嫌なわたくしでした{%コーヒーwebry%}