悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (前野隆司)

まず意外だったのは、著者の前野氏が工業系大学の出身で、もともとの専門がロボット工学や脳科学だったこと。それから幸福学を含めて、幅広い分野にひろげてきたらしい。
本書を書いた目的を「幸福を因数分解し、身近で目指せる具体的目標に落とし込む」と表現するあたりが理系だな~と読み進めた。でもね、小難しいところがまったくないのがいいんだよなあ。
 
幸せの因子四つは
①やってみよう!因子→自己実現と成長
②ありがとう!因子→感謝、つながり
③なんとかなる!因子→」前向き、楽観、他者との関係を保てる
④あなたらしく!因子→独立・マイペース、目指せ変人
さて自分は?
四つとも、例えば1年前半年前と比べれば、行動を積み上げられていると思える。そんな自分は、じゅうぶん幸福なのだろう。
今日は、とくに④信念を持ち、他者と較べないという因子に関係して、発見があった。自分は調和性が低くて、「最初のバカ」になることを恐れない資質があるんだなと気づいたんだ。「こんなことできちゃったら、面白くないかな?この指とーまれ」と手を挙げることを恐れない。アホかいな、と言われることを恐れない。
出し方を間違うと痛い目に遭うが、しかたがない、自分の資質としてうまく幸せ因子にできるよう、受け入れていこう。
 
前野氏がまっすぐに、何のてらいもなく
明るく多様な幸福の輪を一緒にひろげていきましょうと、語ってくれる良書でした。