悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

遠距離介護の幸せなカタチ(柴田理恵)

先日読んだ「親不孝介護」の著者が監修した本。介護の概要をつかむために続けて読書した。
その間に、実家で母と一緒に時間を過ごす機会があった。本を読んであんなことをしよう、こんな風に話しかけようと考えていたのに、なかなか想像したようにはできなかった。それを踏まえてもう一冊読んでみると、また現実味を持ってシビアに感じられた。
今の私にとっては、具体的な介護制度の概要やお金の問題よりも「どうやって母の希望や本音を引き出すか、叶えてあげられるか」という箇所を読み込んだ。
 
・どう頑張りどう判断したとしても、後悔はゼロにはならないと腹をくくる。「後悔のない介護はない」
・親の言葉の上っ面を聞けても、それが本音かは分からない。エンディングノートもしかりで、書いてあっても決めてあっても、その選択肢が親の希望に沿ったものとは限らない。元気でいる普段のうちから、生き方や価値観を知るしかない
介護に正解はない。一番まずいのはこれが正解だと考え、もうこれで行くと勝手に決めてしまうこと。先回りしてあれもこれもダメと禁止してしまうケースが少なくない。
複数の介護者で共有して、とことん考え抜くプロセスが大切
 
一番近くにいる人は、親を思えばこそ、で禁止したり取り上げたりしてしまいがちだ。この年末から正月にかけて、我が家もそこの相談になりそう。うまく言葉にできない母、その気持ちを汲みながら、「どうやったら実現できるのか」を考えていきたいです。