自分に驚く
先日の朝、何気なくパウダーのファンデーションをつけていたら
コンパクトの底が見えました。
「おお~っ」と驚きました。
なんでもないことのようですが、私には一大事なのです。なぜなら私、1年ほど前までは毎日すっぴんで、盆暮れ結婚式にしか化粧したことがなかったのです。
化粧品を買い換えるのは、いつも何かのイベントの前に仕方なく化粧するときで、 「もういいかげん買い換えないと、肌に悪いだろうから」という調子でした。つまり、使い切ったことがなかったんですねえ。
昔の私を知る人は、きっと分かってもらえると思うのですが・・・・
うら若き20代半ばのエピソード。友人の結婚式に御呼ばれしました。前泊でホテルにくつろいでいると、新婦の部屋から呼び出し内線電話。部屋に入るなり開口一番、
「化粧品持ってきた?」
「持ってきたよそれくらい(えへん)」
「まさかOL時代のってんじゃないでしょうね」(それは数年前だった)
ばれたか。18のときに買ったやつだ。
「ばかーーっ!そんなんつけたらどうにかなっちゃうよ、妹の使いな!」
新婦にそんな心配させる私って、私って・・・
実際に妹さんのを借りたかどうかは、もう忘れてしまいましたが。
そんな私も、化粧らしい化粧は 今でもしないけど、紫外線対策と眉書きぐらいはするようになりました。
薄化粧したときの気持ちの張りも、分かるようになりました。
そして、人に勧められてそうしだして、それなりに肌を大事にしだして はじめて、自分が「化粧のひとつも出来ないこと」「お手入れについて無知なこと」「美容に興味を持てないこと」にコンプレックスを持っていたのだと気づかされました。
つまり、きっと自分は 薄汚い老後を迎えるんだろうな、と うすら寒く予感しつつ、なにもしてこなかった、ということです。
今は、おかげさまでそのコンプレックスも軽くなりました。上品なおばあさん、とまではいかないでしょうが、肌がガサガサで老人斑だらけ、もうどうでもいいの私!とだぼだぼした格好をしているようなおばあさんには、ならないかな・・・と希望を持てるようになりました。
自分が化粧するようになる!なんて、少なくとも2年前の自分は考えても見なかったし、
それは自分自身の決めつけだったんですね。
こんなことしてみたい/こんな自分になりたいけど、無理だろうな・・・とあきらめていたこと。
そういうコンプレックスを打ち破って、自分を驚かしていくのって、人生の大きな楽しみだよな、なんて思います。人を驚かすより、自分を驚かすほうがずっと大変だと思うのです。
今まで崩してこられたコンプレックスは・・・
①子ども嫌い→多少はね。
②お菓子作り嫌い→これもベーキングパウダーを一缶使い切ったとき、「おお~っ」と
自分を褒めたくなった
③化粧嫌い→前述のとおり
これから崩していきたいコンプレックスは・・・
①世界地理・日本地理をしらない
②世界史・日本史まったく無知
③デブ
④ううう~ん多すぎて・・・かけないことも多数
無理だ!と思った時点でもう無理なんだろうな。これから、どれだけ自分を驚かしていけるだろう。そう考えると、ちょっと楽しみでもあります。
みんな、どんなことで自分に驚いたかな。どんなことで驚かしたいかな。(はは)