よく言えたね
娘たちがごっこ遊びをしていた。私が部屋に入っていくと、下の娘が私に注意を向けた。上の娘が遊びを続けたがったが、「今おかあさんに話しかけてるからちょっと待ってあげて」とちちが言った。
それだけのことだったのに、上の娘が布団をかぶって泣き出した。
一緒に寝転んでしばらく泣き止むのを待っていた。
なかなか涙が止まらなかったし、話がまとまらないのだけど、妹がいつもわがままを通して、自分が割りをくう、というのが娘の言い分らしかった。
「そっか~。おとうさんとおかあさんは、一緒のつもりだったけど、○○はそう思ってたんだ。ずーっとそう感じてたんだねえ」と声をかけたら、また泣いてしまった。
きっかけはきっかけで、ただの起爆剤だったんだろう。ずっとそんなふうに、小さいがまんを重ねてきたんだろうな。
おねえちゃんだからがまんしなさい、とうい言い方はしてこないつもりだった。それから、おねえちゃんだからがまんできてえらい、という条件付の褒め方もしないようにしてきたつもり・・・でも、「さすがおねえちゃん」という褒め方は、してきた、かな。
ずっといえなかったことを、表に出せて偉かったね。
しばらく寄り添っていたら、下の娘も割り込んできて、結局3人でごろ寝になってしまった。
そしたらちちがおいしい柿を デザートに準備してくれて、妹は飛んでいった。
上の娘は、もうちょっとははとごろごろしてから、「食べる」と起き上がっていった。(はは)