Kちゃんへ
ここ数年、12月の半ばを過ぎると、
古い友人から、こちらを気遣うばかりの手紙が届く。
近況はないが、懐かしい筆跡に心があったかくなる。
日常を、語り合いたい。でも、書かないのなら、私は訊かない。
ただ、健勝に毎日、毎年を過ごしているのだと信じている。
落ち着いた和風柄の便箋選びに、彼女らしさがにじんでいる。
心遣いに、毎年頭が下がります。
20代の一時期、誰よりも一緒に長く時間を過ごしていた。
苦しい時も、危ない時も、心から笑うときもあった。
その頃を思い出すことは、たぶん、あなたが想像するよりも多いと思うよ。
一生懸命に、時に破天荒に、生きていたなあと、いろんな場面を思い出す。
わたしにとって、支えになっている日々です。
この日記を読んでくれているという、Kちゃん。
あなたが貫き通している道は、きっと間違いないのだと思う。
私の生きる道とは、離れたけれど、いつかきっと会えると信じている。
きっと会おうね。