ニングルの森
小学校3.4年生への読み聞かせ本として選びました。
作者が高名なシナリオ作家であること。人気の絶頂期にあって、「ニングル」という本を世に問い、驚いたり馬鹿にしたり、さまざまな評価をされたこと。本当のことか創作なのか、それは機会があったら、自分で読んで判断してほしいことを話しました。
ニングルとは、北海道に存在する、存在してきた、体の小さい人間です。妖精じゃない、れっきとした先住民族です。
大人向けの「ニングル」を、小さい子供にも語りきかせられる童話の形にしたのが、この「ニングルの森」です。ウチには数年前にサンタさんが持ってきてくれました。
ニングルたちは時間やお金といったものについて、人間とは別の感性を持っています。また、人間は当然のように「知る権利」を口にしますが、ニングルは「知らん権利」を持っています。
本棚からときどき取り出して、ぺらぺら見たくなる本のひとつです。