『使い切る。』有元葉子の整理術 有元葉子
いるものといらないものを見極める、ものをためない、充分に使いきる…。料理研究家の有元葉子氏が、これまでの暮らしの中で感じたこと、やってきたことから、気持ちよく暮らすための整理術を公開しています。
いつもすっきり片付いている台所、選び抜かれ、気持ちよく手入れされた道具、常に一段はあけてある冷蔵庫、たくさん用意された洗濯済みのふきん……おいしい料理は、実は、掃除から始まっている!
1日の終わりには台の上に何もない状態、だから、翌朝はすぐに作業にとりかかることができる。
気持ちよく台所仕事ができるための整理、片付け術、家事の流れの作り方……哲学ともえいる暮らし術を紹介。
特にこの部分には感銘を受けました。
・・・そういうことが、暮らしを豊かにすることなんだと思う。ものを買うことでも、ものを捨てることでもなく、自分の頭や体や時間を充分に「使いきる」ことで、暮らしは快適に豊かになるのだと思います。大根でも豆でもなんでも、私たちの口にするものはすべて、命を与えられて世の中にあります。それを最後まで「食べきる」「使いきる」ことで初めて、そのものが生かされる—
自分もそうです。自分自身も使いきりたい。「充分使ったから、もういいや」と周りにも思ってもらいたいし、自分自身も「充分に使いきった。はい、さようなら」と思える人生が理想です。そのためには、ちゃんと食べて、ちゃんと動いて、健康でいなければなりません。
料理も家事も人生も大事なことは一緒。要は自分を使いきることです。