悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

親として

先日、マンションの駐車場から車を出そうとした時のことだ。エンジンをかけてギアをバックに入れ、車を出そうとしたところで、40代ぐらいの男性とミラー越しに目が合った。

振り返ると、ヘルメットをかぶってかわいらしい自転車に乗った少女が、ふらふらと近づいてくるところだった。

いったん車を降りて位置関係を確かめ、どうぞと先に行ってもらったんだけれど、

ああ、あのお父さんは、とっさに自分の身を車の真後ろにつけて、こどもを守ったんだなと思った。

同じように自分も行動した時のことを思い出した。たとえば自宅で地震にあったとき、とっさに娘たちに覆いかぶさる。最悪を想定して、体が勝手に動く。親ってそういうものだし、自分が身を挺して守るものがあることを、誇りに思う。

子供たちの成長とともに、やや薄れていた感覚を思い出させてくれた出来事だった。

そして文字通りに「身を挺する」わけでなくとも、ここは絶対に、と子を守るような譲れない瞬間も経験したことがある。そういう子供の見守り方は、きっとこれからも…子供が成長しても、親であるかぎりは…していきたいと思っている。