悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

呼吸についての考察2022,12

昨日の夜、呼吸法を学ぶオンライン講座に参加しました。

今回私が受け取れたことのキモ①は、細く長く吐くということだけではなく「コントロールして吐く」ということです。
今回の講師は演劇のプロの方です。俳優さんが台詞や歌をのせて呼吸するとしたら、「コントロールして吐く」そこはやはり必須のことですね。
自律神経で言えば、副交感神経優位のリラックスできる状態ではなく、あくまで中庸を図っての呼吸のはずです。自己コントロールできる状態。無駄な力みなく最大のパフォーマンスができる状態を目指しているでしょう。

だからこそ、吐いている最中の 肚の「張り」が重要視されるんだなと。
そこが声のハリや、生命感のハリにつながってくるということが、まさにハラ落ちしました。

キモ②が、この「腹の張りを保ったまま吐く」という点です。
今朝、昨日の講座を思い出しながら呼吸法を試していて気づいたことがあります。腹式呼吸ではよく「吸う時にお腹が膨らみ吐く時に凹んでいく」と言われますが、そこを意識しすぎると、身体の前側の腹直筋が力んでしまいます。しかし腹の張りを保ったまま吐こうとすると、体の後ろ側、脊柱起立筋で呼吸をするようなイメージになりました(笑)
起立筋は横隔膜や骨盤底筋群とリンクしています。ちょいマニアックだけど。
「カラダの後ろ側で呼吸すると、カラダの前側が力むことがない」ことが体感できました。

私は整体師です。息が浅い人に、腹式呼吸について尋ねられる時に、その人の状態に合わせてどう伝えたらいいのかな、といつも悩みます。
長く吐くこと(10秒、20秒、30秒を目指すぞ!とか)だけに集中してしまうと、ついあらかじめ吸ってしまいがちです。
呼吸法を学ぼうという人が、長く吐けるのが良いことと受け取ってしまうと、そこを間違えてしまうんじゃないでしょうか。
そうではなくて
「腹十分」吸ったところから始めるのではなくて、吐いて取って、「腹五分」ぐらいの所からいかにコントロールして吐ききれるか
息が浅くなっている人はいわば、10と8の間でふかふかと呼吸をするようなイメージになっていて、
それを5分まで抑えながら、5~2ぐらいのところでコントロールして呼吸する。そうすると肚が据わるんじゃないかと思っています。
しかしこれを、体感として伝えるのが非常に難しいです。今回の講座でたくさんヒントを得られました。自分が五感で納得しながら、もっと深めてみます。