悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

整体入門(野口晴哉)

読むたびに注目することが変わるが、その時々の自分のレベルにあったところが沁みるってことだろう。
今回のベストは「愉気」に関する箇所だった。
『生き物に愉気すると変化を起こせる。
感じる感じないよりも、相手が感じやすい時に愉気すると、一番よく感じる。
相手の体に異常があるとき、苦しんでいる時、生死の境の時が感じやすい』
 
以前、瀕死の野鳥に気を感じたことがあった。生きたい、生きたいという気を発していた。そういうことなんだろうと思う。必死、生死の境、あるいは逆にリラックス、そういう状態が、気を発したり受け入れたりに影響するんだろうと思う。
 
下手すると「気をとられる」し、上手に相互に「気を回す」ことができれば、ともにより良い状態になれるということなんだろう。これは、整体師だから達人だからっていうことじゃなくて、誰でもしていることだと、この頃腑に落ちてきた。