脳を鍛えるには運動しかない!(ジョン・J・レイティ)
サブタイトルは「最新医学で分かった脳細胞の増やし方」
プロローグとして掲げられたプラトンの文言が、もう読書のモチベーションをあげてくれる。
人生において成功するために、神は人にふたつの手段を与えた。
教育と運動である。しかし、前者によって魂を鍛え、後者によって体を鍛えよ、ということではない。
その両方で、魂と体の両方を鍛えよ、というのが神の教えだ。
このふたつの手段によって、人は完ぺきな存在となる。----------------プラトン
運動というと、心肺機能や筋力アップが目的・・・・それだけが目的・・・と思いがちだけれど、
むしろそれらは副次的。
運動は、脳のはたらきを様々な面でよくすることができる、唯一最強の方法である。
具体的には
学習能力向上・ストレス・不安・うつ・注意欠陥障害・依存・ホルモン変化・加齢といった、ありとあらゆる問題について、
科学的な根拠と豊富な事例を挙げながら、運動の実効性を紹介してくれる。
じゃあ、その処方箋は?自分のためにメモ。まとめてみた。
週に4日~6日の有酸素運動をベースとする
時に筋力トレーニング、他のチャレンジングな競技にトライする
ジョギング→やや苦しいランニングでのインターバル。30秒程度の無酸素直前の運動を 取り入れることで、成長ホルモンの分泌を促し、脳の機能修復に貢献する
それぞれに利点があるので組み合わせる
マンション暮らしを始めてから、意識的に運動の優先順位をあげて、こまめに動くようにしている。5階の自室への往復も、極力階段をデフォルトにするように努力している。そしてその効果は、実感しつつある。
もう一段階、ギアをあげるきっかけをくれる読書だった。