悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法(マーシャル・B・ローゼンバーグ)

おすすめされて『「わかりあえない」を越える』海士の風 (2021/12/8)を読んだものの、私には理解が難しかったです。ただ、「これは自分に足りなかったものだ」と胸に引っかかるものがありました。
 
そこで、あらためてこの本を手にしてみました。
NVCとはノン・バイオレント・コミュニケーション「非暴力コミュニケーション」です。
①観察 決めつけや判断、評価抜きでフラットに観察する
②感情 自分や相手の、今ここで体験している感情を表現する
③ニーズ 感情の根底となっている、必要としていることを見極める
     話者の言動は刺激にはなっても原因ではない
④リクエスト 具体的・肯定的な行動を促す
読み進めるうちに、これはVIAでいう「社会的知性」を高めることに通じるんだなと、はたと気がつきました。数日前に知人と社会的知性について話していたからこそ、「共感」という言葉が出てきたときに気づくことができました。
また、感情を冷静に視点を変えて観察するという点で、「感情はすぐに脳をジャックする」の読書ともつながっていて理解が深まりました。
それに加えて、昨日は年上のメンターが「感情の乱れは、相手を無意識化に自分よりも下に見ることから生じる」と話してくれて、あーやはり決めつけたり判断したりをしないで、今ここで双方が体験している感情やニーズに集中することが肝要なのだなと、またまたつながりました。
 
自分が主体的に学ぶ姿勢さえ取っていれば、点と点がつながり、深まっていくと感じられる日々です。ありがたいなあ。でも知ると実践するとでは大違いです、これは理解するより実践を重ねていくことで、フラットな心持ちを維持できるようになっていきたいとしみじみ感じました。
本の中でも、いさかいの最中にメモをみながら実践する話がありました。検索してみたら、やはりありました!NVCの感情とニーズのリスト、A4二枚組。21世紀のすばらしさに頭を下げつつ印刷しました、しばらく目につくところに掲げておこうと思います。
 
幼稚園児のエピソードがありました。NVCの作法を理解したあとで、後日争いになった際に第三者を呼んできてお互いの言い分を聞きあい、手を取って輪に戻っていったとのこと。感情をぶつけあっていがみ合うよりもよほど生産的だということが、言葉でなく肌感覚でわかったということでしょうね。