素読のすすめ(齋藤孝、川島隆太)
以前こんな演劇を観た。若者がスマホアプリ「同期ng Head」を使って、脳内を同期する。映画をみる本を読むお笑いを楽しむ、反応も同じ、笑い方も同じ、同じことを考え同じことをしゃべり、充電がなくなるまでそのまま…。
んなあほな、と空恐ろしく感じたけれど、脳内には似たような作用をする場所があるらしい。
高度なコミュニケーションをつかさどるという。ここは、心が通じ合うと→→脳の揺らぎ、波長が同期するというのだ!
これをふまえて学校の授業で脳波のテストをしたところ、心が通い合うような「いい授業」で、先生と生徒の脳が同期しやすいことがわかったとのこと。やっぱり空恐ろしいような気もするが、優れた文学作品を優れた朗読で耳にしたときに心震えるのは、そういう働きのおかげか、とも感じた。
あるいは優れた演劇や歌で、俳優や歌手と観覧者の脳とが、共振することもあるだろう。
斉藤孝氏が指摘する通り、眉間上のこの場所は、第三の目と言われてきた場所でもある。興味深い。
素読(音読)の効果
小学生の頃を頂点にして、脳のワーキングメモリや回転速度は下がっていく。
速読、耳読、いえいえこれからは素読ですよ。なんのことはない、娘たちが学校の宿題で、暗記するほど繰り返し、肚から声を出してたやつだ。腹式発声練習のひとつとしても、ぜひ習慣化しようと思う。