悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

八絋嶺~大谷嶺登山



日曜にマラソンで酷使した体がだいぶ復活してきたので、ふと「一日空いてるから登山に行こう」と思いつきました。これが第一の判断ミス。
思ったよりも体のダメージが大きくてスピードが上がらず、加えてなんとまあ、ありえないことに、食料と水をまるっと車に置き忘れました。持っていたのはパウチゼリーひとつと小水筒のコーヒーのみ。要は筋疲労も脳疲労も、見誤っていたということです。

途中で「これはまずいな」「下手するとビバークだな」と思いつつ、頭はけっこう冷静でした。体が効く範囲で先を急ぐのと、踏ん張りがきかないので怪我をしないことと、日没までの制限時間と最悪の場合と、都度判断しながら。結果的には日没ジャストに車に戻れました。

フットワーク軽く行動を積み上げていける条件は、まず体力だと実感しました。体力はすなわち行動のための余裕でありベースとなる条件だ。そして思考や感情のベースにもなる。筋疲労や脳疲労があると、文字通りワーキングメモリが減って、感情も行動半径もすぐにレッド―ゾーンがやってくる。

「そうか、コントロールするとはつまり、影響の輪を広げるってことだな」と思ったし、自己の生活全般をコントロールするということはつまり、自分に対してリーダーシップを取るということ。情報収集をして行動し、体感を得て、できることを増やしていく→影響の輪を広げていく。それが自分に対してリーダーシップを取るということか。
そんな当たり前のことをぐるぐる考えていました。

あほな不注意からはじまった、うかつな登山でしたが、これもまた、自分の経験値になりました。四半世紀前ですが、ロッククライミングをしていて、同じように水を切らしながら一夜を明かした経験がありました。だから体の水分を減らさないよう、呼吸一つから工夫できたし、体感として現在がどの程度危険か、まだ行けるのか判断できました。そして今回は手痛いミスを起こしうることと、50代の自分の状態をスキャンできてまた経験値に加えました。

今日はおとなしく、体力回復につとめます。過信は禁物、ハイ、反省しております(;^_^A