悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

本棚

仏果を得ず

大川中小での、出前文楽講座を前にして、娘が図書室から借りてきてくれました。 人形浄瑠璃、文楽なんて高尚なモノは、まったく門外漢でしたが、 これと決めた世界にのめりこんで、芸の道を究めようとする気持ちは、整体を志す自分とも通じるものがあるなと…

生きるぼくら

ひきこもりで、自分ながらナサケナイ日々を送っていた 主人公・麻生人生君。祖母の田んぼを手伝うことになり、周囲の人々とも関係を築き上げ、次第に自分の「人生」を歩いていきます。 種もみひとつから、分げつして育つお米が約3000~4000粒。お茶碗1杯も…

おもかげ復元師

(アマゾンより) 遺族の深い悲しみを、生きていく力に変える。 震災後、ボランティアで300人以上を復元した女性納棺師が綴る、生と死のドラマ。 残された人が、大切な人の死を受け容れ、また生きていけるように。 故人がどんな状態にあったとしても、生前と…

からすたろう

友人が、2冊あるからとゆずってくれたのですが、不覚にも読まずにいました。 あらためてじっくりと読んでみて、物語の奥行きと、日本の美しい風景と音のひろがりに涙…。 あきらかに貧しい家庭に生まれ、人里はなれた山奥に住まい、周りから理解されないまま…

夏の庭

読書週間に、ママ友が子どもたちに紹介してくれたらしい。娘がよみたがったので、図書館でリクエストした。実はわたしも、新聞の紹介ページでチェックしてあったんだ。 テーマがテーマなので、娘にはまだしんどい内容かもしれないと心配だった。だから、本を…

大往生したけりゃ医療とかかわるな~自然死のすすめ~

読みたかった話題本ですが、なぜか患者さんから貸していただきました(^_^;) こういうのも読んでおくと、話題になるんじゃないの?と言われて。 身体の不調をいつも「年だから、しょうがないね」と言われて、「いや、そういわずに(ご自分でもストレッチなど、…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

読後感を確認しようかと、アマゾンのレビューをみたら、そうとうなコキおろしかたでした。 数日前の静岡新聞に、「はだしのゲン」閲覧問題をめぐっての専門家のインタビュー記事がありました。その中にもありましたが、一部の「声が大きい」批判者が目立ち、…

ハリー・ポッター・シリーズ・ブーム

遅ればせながら、娘達と一緒になってハリー・ポッターにはまりまくりました。上下巻含めると、全11冊だもの。先日、ようやく完結編まで読了し、虚脱感に襲われております。魔法界と現実世界を行きつ戻りつし続けた、数ヶ月間が、終わってしまった… イチ抜け…

限界集落株式会社

久しぶりに中学校の図書室から、本を借りました。 書店の平積みでみかけて、買おうかと迷った本でしたが。。。 故郷の限界集落に、短期滞在のつもりでもどった主人公が、村を復興させていく物語です。 「こんなにうまくいくかよお」と思う部分もあったし、 …

西の魔女が死んだ

目を引くタイトルの小説ですね。本棚に並んでいて、そろそろ上の娘に勧めてみようかと思っていたら、「もう読んだ」げ、いつの間に。 先日下の娘も、ストーブの前に座り込んで読みふけってました。クライマックスで大きく息をついて、「はあ~よかった。お母…

宮本常一の写真に読む 失われた昭和

民俗学者 宮本氏が、おもに昭和30年代に日本各地を歩き、残した 庶民の暮らしの記録。 その膨大な写真資料の中から厳選して、解説をつけています。 地域のいろんな方から過去のお話をきくと、どうも昭和30年代に大きく生活がかわっているように感じることが…

断捨離のすすめ を 読んで

新年一冊目に買ったのが、おくればせながらこの本でした。 「知識を得たいのなら、毎日増やしていくこと。 知恵を得たいのなら、毎日取り除いていくこと。」(老子) もくもくと読んで、 てはじめに、台所の流しの前を片付けました。 翌日 納戸の新聞紙の山を …

「ニングル」読了

図書館にでかけたら「リサイクル図書」として、お持ち帰りが出来る日にあたっていました。 子どもと一緒に、ランダムに選んで持ち帰ったのですが、 なんとそのうち、じつに6冊が、北海道または小人、あるいは北海道と小人両方にかかわる本でした。 これはど…

本棚のたんけん

私が育った家は、本の多いほうではなかったが、オヤの本棚にどんなのがならんでいたか、うすぼんやりと覚えている。暇のあるときに、ちょっと背伸びした内容のものをひらいて見ては、「わけわからんな」と止めたり。同じ本を、しばらくたったら読みふけって…

ないたあかおに

通勤の車中で、「ラジオ文芸館」(NHK第一放送)を聞いていたら、 浜田康介さんの「ないたあかおに」と「むくどりのゆめ」を朗読していました。 小さいころに読んだ覚えはあったのですが、 あらためてしみじみと、よい童話でした。 こんな美しい日本語の…

小学生の詩

最近いちばん感動した詩。 いのちがあと5日しかなかったら いのちがあと5日しかなかったら いろんなところへいって しゃしんをいっぱいとっときます びんせんをたくさんかって おわかれのおてがみをかきます それから いとこのいえにいって あいさつしてきま…

ともだちは海のにおい

家族がよくいる部屋の本棚がかわったので、子どもの目線の場所に、図書館から借りてきた本を入れるようにしました。 目新しい本を読みたがる人たちです(^_^;) そして自分たちで選ぶ本だけだと片寄るので(まんが!まんが!)、オヤのカードで子どものも2,…

いたずらおばあさん

おなじみ たかどのほうこさんの児童書です。 図書館から借りて来て、家の本棚にいれたのはワタシなのですが、 目ざとく見つけた娘に先に読まれて、 毎日「読んだ?ねえ読んだ?」と、せっつかれてました。 家庭もあり地位もある、二人のおばあちゃんの、痛快…

タンくんとウンくん / 赤い実なーんだ

■おしゃべりタンくんと無口なウンくん 音楽の時間に、四分音符のタンくんと、四分休符のウンくんをならったという話を、夕飯の時にしてくれたので、本日のお話のリクエストは上記のとおり。 タンくんとウンくんは、いろんな曲のなかでいたずらして、みんなの…

神の子えがおちゃん

天上の神様の国に、女の赤ちゃんが生まれた。 女神さまと王様はたいそう喜んで、えがおちゃんと名づけた。 えがおちゃんはすくすくと育ち、1歳になると、神様の修業をはじめた。 まずはモノを触らずに動かす、魔法のような訓練。 えがおちゃんは大好きなぞう…

センス・オブ・ワンダー

中学校で借りてきました。 「沈黙の春」著者であるレイチェル・カーソンの、遺書ともいえる本です。 子供にどう自然体験させるか、なんていうと肩がはっちゃうし、「伝える」ほどの知識も自然体験も自分にはないよと、しり込みしてしまう人がほとんどでしょう。 …

紳士とオバケ氏

下の娘が、机に宿題をひろげつつ、チラチラと本を読んでいた。コラっといったものの、夢中になっている様子でやめようとしない。 そのうち、「おかあさん、コレすごくおもしろかった」と寄って来た。 たかどのほうこ;作 飯野和好;絵 ヲヲ、ゴールデンコン…

ポロスのコート 5

しばらくすると、しろのコート、マフラー、てぶくろ、くつした、ぼうしをもって、おえかきしてねってくれた。 それをきると、ふゆでも、ポロスはあったかでした。

ポロスのコート 4

そしたら、おかあさんが、 「なにかったの?」 といわれて、 「ひみつ。ひらけばわかるよ。」とポロスはニコニコ。 「わかった。あけるよ、せえの」タロスおかあさんは、「まあ、ぬのじゃあないの!」びっくり。 「えへへ。ぬのやがあったのよ。ふるい、ちい…

ポロスのコート 3

そのぬのは、ピンクいろにおはなのマーク。みずいろのかぜのもよう。それにあわせてゆれているんだ。おはなが。 ポロスはねだんをみた。300円。やったあ、ポロスはふと、おかあさんのことばをおもいだした。 今日は、おかねをつかっていいよ。なにかかってき…

ポロスのコート 2

それはきのふるいみせで、あかいろの大きいかんばんに「ぬ の や」とかいてあり、ふるいいろがはげたきいろいやね、しろいまどがついていました。ポロスは、「1きれ、もってかえりたい。」とおもってかえりに、たまったおかねで、かおう。とおもってあしを…

ポロスのコート 1

あるところに、ポロスというかわいらしいおんなの子がいました。ポロスはとってもびんぼうなまずしいいえで よくくるくるとはたらきました。だからもう、ちいさいころから「くるポロス」とよばれていました。 ある日、ポロスはまちへとおい山であつめたやま…

ミリー・モリー・マンデーのおはなし

久しぶりにホンワカと美しいお話を見つけました。 ミリー・モリー・マンデーのおはなし 豊かではないが、あたたかさのつまった「白いきれいなおうち」に住んでいるのは、ミリー・モリー・マンデーと6人の家族。友だちとのお泊りや村でのパーティなど、毎日の…

ロバのおうじ

先日記事にした「ルピナスさん」と同じ作者のものを もうひとつ。 「ロバのおうじ~グリムどうわより」 昔むかしお城があり、そこにはおうさまとおきさきさまが・・・。そして呪いをかけられたおうじが・・・。というステレオタイプな場面設定でありつつ、こ…

ルピナスさん

このところいろんな役を引き受けすぎてしまっているようで、2日あとの予定ぐらいしか考えられないような毎日が続いている。今日も事務局を務めている研修会を終え、スタッフミーティングの後、娘の習い事のリハーサルに行った。 明日は卒園式である。ピアノ…