2023-01-01から1年間の記事一覧
人間の基本単位は「一個人」では大雑把過ぎるのでは、という問題提起。読み進めるほどにナルホドとうなずける。これが本当の私、こっちは仮面をかぶった偽りの私、などと分けようとすること自体が不毛なのだ。本当の自分なんていない。多面体とすらいえない…
これまで読んできた原田マハの作品とは毛色が違いました。軽く読めるけど、深い愛情が胸に沁みる物語。 主人公にはゴールデンレトリバー、私は元ノラの猫。私も生き物と同居することで、大きな安らぎを得ている。子どもが小さいころには、もう生きてて世話が…
先日こんなことがありました。 娘から、ライン電話すると言われて待っていたんだけど来なかった。 そのとき心がザワザワして、きついメッセージをやりとりすることになってしまいました。 娘からいえば、まあ要するに半分は甘え、半分は時間の感覚の差なわけ…
読書会をきっかけに読んでみました。 時間効率を上げていくだけじゃなくて、論理的に生み出して行く方法を、科学的、かつ具体的に示している名著。個々人の生活スタイルや、ひとりの人でもそのときの状況に応じて、より取り入れたいと思うやり方が変わってき…
「たゆたえども沈まず」に続いて、ゴッホとゴーギャンの関係性を、底辺に流れ持つさ作品。 二人の蜜月的な数か月と、そのあとで起こった、ゴッホの自傷事件。自殺とされる最期のミステリー。大胆な仮説を描いており、著者が自由に想像の翼を広げて「小説家の…
日曜にマラソンで酷使した体がだいぶ復活してきたので、ふと「一日空いてるから登山に行こう」と思いつきました。これが第一の判断ミス。思ったよりも体のダメージが大きくてスピードが上がらず、加えてなんとまあ、ありえないことに、食料と水をまるっと車…
昨日、2度目のフルマラソン挑戦を終えました。昨年同様に、所属する塾でイベントを立てて、実力×環境×仲間の力をお借りしました。ともにフル、10キロを目指せた仲間や、応援してくれた仲間に感謝します。今朝はひどい筋肉痛で、まだ脳細胞も働いてませんが(…
「楽園のキャンバス」に続いて、美術作品をベースにした、原田マハさんの小説に耽溺しました。今回はピカソ。ピカソが生き、ナチスが台頭してきた1930年代と、アメリカの同時多発テロから暴力の連鎖が起ころうとしていた2000年代とがシンクロしていきます。 …
友人の紹介からぜひ読んでみたいと手に取った本。 突破口を開いて、新しい市場を開拓して行く起業家たちに共通する、「行動指針」や「意思決定のパターン」を、五つの原則で表現している。つまり、個人の資質や特性ではなくて、学習可能な原理原則なのだと。…
なるほどなあと、今日納得できた言葉です。 ネガティブな思いを押さえつけて、そう感じている自分を否定するのではなくて そう思っている自分も認めてあげる そう思っているんだねえと「中立的に」俯瞰する 感情にジャックされないとか、反応しないとかいろ…
年長のクライアントさんに勧められ、貸していただいた本。この方には映画『フクシマ・フィフティ』も勧められて観た。これはその原作にあたるらしい。 東日本大震災時に福島第一原発の所長だった吉田氏をはじめ、その周辺の90人を取材して書かれた記録。郷土…
以前こんな演劇を観た。若者がスマホアプリ「同期ng Head」を使って、脳内を同期する。映画をみる本を読むお笑いを楽しむ、反応も同じ、笑い方も同じ、同じことを考え同じことをしゃべり、充電がなくなるまでそのまま…。 んなあほな、と空恐ろしく感じたけれ…
日曜日に、音楽教室の発表会に出かけた。マチの楽器店が一般向け講座を開講していて、友人が初めて参加することになっていたからだ。 学生さんから年配まで、いろんな方がそれぞれのペースで音楽に親しんでいるのを感じられ、ほのぼのと楽しい時間を過ごした…
日本史・歴史ともに苦手意識、コンプレックスがあります。興味をもって学べたことがなくて、薄っぺらで教養がない引け目がある。 今年のやりたいことリストに「歴史の本を読む」項目があるんだけど、実行できていませんでした。 そこで出合えたのが、じゃじ…
耽溺、という言葉の似あう、美術リテラシー×ミステリーの物語。アンリ・ルソーの代表作「夢」(ニューヨーク近代美術館所蔵)をモチーフに、史実と創作を熱意たっぷりに描いている。ルソーやピカソの生きた時代と現代の、二重構造になっている。 その時代も…
このコンビじゃあ読むしかないじゃん!の一冊。 アドラー心理学の知見が少ないので、入門としてへーほーふうんと読みやすく、面白くよめた。 例えばアドラーによる、子育て教育のゴールの考え方は ①自立 チャレンジし、その結果を引き受けられる ②協力 異な…
先日ミスタードーナツで読書していたときのこと。隣の座席に、 2人の子供を連れた母親が座った。子供はおそらく六歳三歳といったところか。 彼女はまず、車の中で眠っていたらしい寝ぼけまなこの男の子を座席に座らせ、お姉ちゃんと一緒にドーナツを選んだ。…
人生の坂を上り切ったようでも、その先を上り坂下り坂とするかは自分次第。 50代以降の日々をどう過ごすか。 藤原氏の『1%の人材になる』等の良書に刺激を受けてきた。 出版が2011年と古く、おそらく書かれたのは東日本大震災前。そして対象がリーマンなの…
アーカイブで、ポジティブ心理学者松村亜里さんのセミナー「夢をかなえる科学的な方法」を受講した。ポジティブ心理学はおのPさんから教えていただき、強みのVIA勉強会もしていただいている。 今回のセミナーの一番の学びは、ビジョンを描くときのコツ。 「…
舞台は明治時代のパリ美術界。実在の美術商、林忠正と、同時代の売れない画家フィンセント・ファン・ゴッホの間に親交があったかどうか、実は定かでないという。史実と想像をからめて、この時代の熱感が生き生きと描かれており、一気に読了した。 セーヌ川は…
「網様体賦活系」(Reticular Activating System)、通称RASという耳慣れない脳内組織の働きについて書いたら、リンバさんがお勧めしてくださった本。さっそく読んでみて、その奥深さや実効性にワクワクした。 RASとはつまり、脳の一番中心部にあって、脳の…
15分シリーズというだけあって、ワンメッセージの読みやすい本。そのメッセージとはズバリ 「天之御中主さま、お助けいただきましてありがとうございます」と唱えよ というものです。以上。 斎藤一人さんについては、その知名度があまりにも高いので、それに…
傾聴に関してこの本をすすめられたので読んでみました。 傾聴のキモは「相手に関心を持つ」「好奇心を発動させて聴く」だと、別の本から受け取ったのだけれど、実践あるのみでまだまだ感情が先立ってしまうな、と感じていました。 (とくに親族関係の傾聴が…
今日琴線に引っかかってきた言葉です。 Reticular Activating System日本語では網様体賦活系と言うそうです。 脳の中心部にある、網目状の部位のことだと。 人間は生活する上で、無意識レベルで情報を取捨選択して処理している。 意識的にも無意識的にも、気…
この本は世界の人口問題や環境、所得や地域間格差といった「かたい」テーマを扱っているし、図表がたくさん出てくる。それなのに、私みたいに統計に苦手意識がある人も排除しない。 一番最初のパートで、テーマ全般に関する13問の選択問題がある。実際に回答…
2004年刊行のベストセラーで、読んだような記憶もうっすらあるが… 図書館のヤングアダルトのコーナーで紹介されており、手に取った。「呼ばれて」いるような気がしてそうやって手が伸びることは滅多にないので、迷わず読んでみることにした。 「この道の進め…
お買い物のおつかいのために、お母さんから渡された手書きの地図をスタートにして、 思考を人生のフレームワークにまで広げていける良書でした。ヨシタケシンスケさんの安定した魅力が詰まっています。 シニカルでもなく、現実的過ぎてげんなりもせず、ふん…
こうなって欲しいと目標を決めて、行動も起こせているのに、なぜか実現しない時には、何らかの「ブロック」が妨げている。他人や環境が邪魔してるんじゃなくて、全て自分が作り出しているもので自覚がない。 例えば「パートナーと関係再構築しようと努力して…
この本から学んだことを三つ書いておきたい。 ①三國氏は、北海道の寒村の生まれで中卒だ。自ら機会を見出し、自分から手を伸ばし、結果を願いつつもその過程では、今ここでできることを積み上げていく姿勢にとても共感した。 例えば一流ホテルの厨房で働きた…
元になっている信州大学の研究がある。長野での冬季オリンピック開催を機に、県民の健康促進、医療費の節制を目的として、 ・誰にとっても継続しやすくて ・効果が高くて(つまりコスパがよくて) ・エビデンスに基づいて効果が実証できる 以上の条件を満た…