悠々闊歩

はるかな道を悠々と、闊歩していきます

2023-01-01から1年間の記事一覧

ガウディの伝言(外尾悦郎)

サグラダファミリアの建設には著名な日本人彫刻家が関わっているらしい…ぐらいのぼんやりした知識しかなかったです。それが、先日『NHKアカデミア』で外尾氏が熱く語る姿を見て、俄然興味が湧きました。 https://www2.nhk.or.jp/learning/academia/video/?da…

臨床心理士が教える 人生が豊かになる聴き方 (嵯峨山よしこ)

仕事柄、聴く能力を高めたいと思っているし、努力もしているつもり。共感力も低くないし、何より実際に「触れる」ことからも心を開いていただきやすい。体も心もほぐせる整体師でありたいと強く願っています。 でも、「なぜか」聴けない時があるのはなぜだろ…

斎藤一人さんが教える驚くほど「ツキ」をよぶ魔法の言葉 (池田光)

かつての同僚が斎藤一人さんフリークで、その時期にはまとめて読んでいました。今回またきっかけがあって、久しぶりに手に取りました。 読み進めている間に、今後の方向性のアイディアみたいなものが、じわじわ湧いてきました。 「仕事にも自分自身にも魅力…

これでおしまい(篠田桃紅)

「103歳になってわかったこと」に続き読んでみました。彼女の生い立ちに沿って、彼女を作り上げてきた背景にも詳しい一冊でした。 第一章から「みんな誰だって一人」とあるとおり、彼女が繰り返し語っているのは、人は究極的には独りだということです。大…

ムスコ物語(ヤマザキマリ)

「ヴィオラ母さん」「国境のない生き方」など、著者の半生記を読んできたので、破天荒で波乱万丈な生き方は織り込み済みです。これを息子の生い立ちを主眼にして、視点を変えて表したもの。 ヤマザキマリ氏の別の著書(養老孟司氏との対談集)で、ひっそりと…

自分を親友のように扱う

少し体調を崩したのは、おそらく冷房に体が慣れないからです。 このところどうも夜の睡眠が浅くて、室温をどのように調整するか悩んでいます。 体質としてどうも冷房が合わないのは分かっているのですが、いかにせんこの暑さです。 何度も夜中に冷房を短時間…

数学は暗記だ!  和田式要領勉強術(和田秀樹)

知人による紹介文を読んで…(いやもちろん、数学を学びなおす予定は全く無いのですが)苦手分野の克服という点で応用可能なんじゃないか?とピンと来て、手に取ってみました。 最初に言い切っている点が二つ ①受験数学にひらめきやセンスは不要。必要なのは…

103歳になって分かったこと(篠田桃紅)

大正二年生まれの美術家、篠田桃紅。寡聞にして存じ上げませんでした。 年齢を重ねながらも豊かに生きている方の随筆は数あれど、ここまで語彙豊かに、そして含蓄深く、しかも明晰な頭脳で!「老いること」の実感を語ろうとしている良書に出合ったのは初めて…

上機嫌の作法(齋藤孝)

友人と「筋トレや肩甲骨の可動域を増すことで、幸せになれるか?」という談義をしていて勧められた本。Oさんありがとう。 幸せになるのも技術だし、自分の機嫌を自分でとるのは社会人としての作法であり技術だ。つまりはかなりの程度、七つの習慣で言うとこ…

超訳源氏物語 桐壷クライマックス!!

目読耳読両方で読破しました、耳読にもぴったりです。軽快な関西弁がいいです。光源氏の輝くオーラを、女房達が「神のグッドデザイン」と かまびすしく噂するくだりで、大笑いしてしまいました。 著者志津乃さんのメッセージ: >この本を楽しみながら読むこ…

星の商人(犬飼ターボ)

メンターに出逢い、商人として大成していく若者を、ストーリーで描いている本 羊皮紙に浮かび上がってくる、商売の金言 私はこんなふうに読み替えてみました。 ・ギブ五乗、相手の成功を手助けして自分も成功しよう ・でも、相手にとっても自分にとっても、…

なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?

<私的まとめ> ●マヨネーズ思考 一流になりたかったら、すでに一流になってる人に教わり、丸パクリせよ●サバンナ志向 ←危機回避のため 危機感をもってアンテナをめぐらせ、即行動するを 空気は読まなくていいので、本当に大切なものを守ろう! 思考停止に陥…

そして生活はつづく(星野源)

源さんの初エッセイらしいです。よく自然体っていう言葉が冠される人だけど、そこまで書いてしまうんか!とげらげら笑いながら読んでしまった。 特に「ばかはつづく」の項が秀逸。目の前でばっさばっさと、愛ある「ばか呼ばわり」をされながら、それを認めて…

80代で見つけた 生きる幸せ(G3sewingじーさんソーイング)

たしかフェイスブックのどこかでおすすめされたんだけど、どこか忘れてしまいました、速攻ポチったので(;´∀`) 持病に年金ぽっちり、人生詰んだ80台のじいさんがミシンにはまり、あまりにはまったので材料代もかさんで作品の山。これどうしよう?と困ってい…

ウォーキングはフルマラソンの練習になるか?

結論から言うと、なる! ウォーキングって、いわばランニングよりも手前の「よりレベルの低い」運動だともみなされがちです。でも両者良いところがあるし、両方を様々な形で行うことで、体への負荷が増しバランスよくフルマラソンを目指すトレーニングにする…

母さんがどんなに僕を嫌いでも(歌川たいじ)

数名から読書記録が出ていた本。アンリミテッド対象です 壮絶ないじめの数数は、最初苦しい気持ちで読んでいました。 でも著者が、相対的に数の少ない「受け入れられた体験」を糧にして、 自分の力で人生を好転させていくメンタルの持ちように心を揺さぶられ…

ターシャの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ

Kindleアンリミに入ってます。これアンリミテッドでいいんかい、と言いたくなるくらいの、すがすがしい読後感に満たされた~~~ Gさんご紹介ありがとう。 特に唸った文章を引用します。 『私の絵の魅力の一つは、 想像ではなく現実に基づいて描いていること…

カミーノ! 女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅 (森知子)

サンティアゴ巡礼のざっくりした体験記が読みたく、kindleで読了。このごろやっとkindle本に慣れてきてうれしい。 フリーライターの著者が、PCサイトに連絡しながら踏破した記録をまとめたものです。 一期一会で別れていく他の巡礼者の人生模様とか、安宿で…

正欲(浅井リョウ)

Kさんが『世界観を揺すぶられた』と紹介していて、猛烈に浅井リョウ氏の「正欲」が読みたくなり、珍しく即kindleで購入して、深夜まで耽溺しました。『多様性が大事』『心理的安全の中で違いを認め合い、共に生きよう』あるいは『みんなちがって、みんないい…

OPTION B: 逆境、レジリエンス、そして喜び (シェリル・サンドバーグ アダム・グラント)

「Option A is not available. So let's kick the shit of Option B.」 オプションaはもう無理なんだ。ならば、オプションbをとことん使い倒そう。 facebook幹部のシェリル・サンドバーグが、アメリカの大学卒業祝辞で涙ながらにこう演説した動画を、以前繰…

便秘ガチ勢のための もう下剤に頼らない 便秘解消法(めかぶ)

腸活本っていろいろあるけど、これは読みやすく、そして期待以上に内容が濃かった。 著者めかぶ氏は20年来の「便秘ガチ勢」だ。食物繊維多めだの発酵食品だの、そんなありきたりな解決策が通じる腸ではございません。びくとも反応しない。 そんな状態から…

夜叉が池(泉鏡花)

静岡の県立劇団spacにより、 2012年と2021年に上演されている。昨年BS放送で上映されたものを、先日観る機会に恵まれた。残念ながら劇場での鑑賞を逃したので。 初出は大正2年。夜叉ケ池は岐阜県に実在します。そこでの龍神伝説をもとにした戯曲。 鐘をつく…

整体入門(野口晴哉)

読むたびに注目することが変わるが、その時々の自分のレベルにあったところが沁みるってことだろう。 今回のベストは「愉気」に関する箇所だった。 『生き物に愉気すると変化を起こせる。 感じる感じないよりも、相手が感じやすい時に愉気すると、一番よく感…

ランニングも、ドルコスト平均法で

昨年挑戦した県内のフルマラソン大会に、今年もエントリーしました。 昨年はやっとのことで完走、いや完歩だったので、次の目標は走り切ることです。 大分気温が高くなってきたけれど、今朝はくもり。普段よりも少し長めに10キロ走りました。駿府城公園内堀…

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (前野隆司)

まず意外だったのは、著者の前野氏が工業系大学の出身で、もともとの専門がロボット工学や脳科学だったこと。それから幸福学を含めて、幅広い分野にひろげてきたらしい。 本書を書いた目的を「幸福を因数分解し、身近で目指せる具体的目標に落とし込む」と表…

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代

Giver Taker Matcher 相対的に決まってくる面もあるから、単純に自分がどのタイプとは言い切れないけど Give5乗で生きていきたいとは思っています。何の見返りも求めない新雪は、確かに感謝と幸福感の源です。そういうことができたときは、自己肯定感も上が…

勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド

ちょっと待ってくれよ、と泣きそうだった。この本は勝間氏の実質的な処女作をリニューアルしたもので、初出は2006年とのことだ。なぜこの本に、出版当初出合えなかったんかな。子育ての時期が重なっているのに、ムギ畑に出合えなかったんかな。と唸りました…

自転車生活の愉しみ(疋田智)

この頃自転車の魅力を語ってもらえたり、周囲で自転車に乗り始める人が増えたりで、静かに「もしやじぶん、自転車始めたくなってきてる?」熱がある。しかしそうでなくても、このところ行動半径を広げたり別のことに挑戦し始めたりして物入りだし、時間のリ…

限りある時間の使い方(オリバー・バークマン)

タイパコスパを気にして、生産性を上げようとするのは、時間をうまく使わねば、という強迫観念に駆られているから。今という時間=人生そのものを、未来のための道具・準備にしてしまっている。それは「持ち時間が有限だ」っていう現実を直視するのを避けて…

「共感性」の資質を活かす

今日は、個々人が持っている資質について学ぶ講座に参加しました。今日のテーマは「共感性」私は5位、かなり上位に持っている(はず)資質です。 これに関連して過去の一件を思い出したのでそれについて書きます。むかしむかし20代の頃、スポーツをしていて…